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今日は、
「不登校についてのアンケート」がもうすぐ終了するのにちなんで、
「日本特有という視点からみた不登校」についてのお話です。
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★「肩こり」は日本人特有?
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奥山隆保著『合わない枕は病気をつくる』によると、肩こりは日本人
特有のもので特に欧米人にはみられないそうです。
著者によると、日本人は島国特有の精神的文化を築いているため、
以心伝心的コミュニケーションを好む傾向があり、同質性を好む
気質も強く、日常生活における精神的緊張度が高いと感じられる。
欧米人にない「肩こり」もここから来ているのではないか・・・と
臨床医らしい体験に基づいた分析がなされています。
精神的な不登校の原因についても、こうした日本人の気質が大きく
影響していると思われます。
★「不登校」は日本人特有?
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確かな統計的資料はないのですが、日本における「不登校」という
現象も日本特有のものであると言われています。
アジア地域は別として対極である欧米人の考え方としては、
「学校がだめなら、オルタナティブを選べばいい、オルタナティブ
がだめなら、独立学校をつくればいい」(デンマーク)
ということになるようです。
※オルタナティブ・・・代替機関。ここでは、日本でいうフリースクールのようなものをさす。
※独立学校・・・教育先進国デンマークでは、学校の設立が比較的自由で教員給与も公立学校の7割が保障される。
★日本型企業社会研究の視点からみた「不登校」
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私は、大学・大学院と主に80年代の日本型企業社会とその社会を支える合意形成のあり方について研究をしていました。
経済が好調であった日本型企業社会は、収入の増加、生活水準の上昇という魅力的なベネフィットの裏側で、「過労死」や「お父さんと会えない子供」、「家族コミュニティーの崩壊・・・」など、様々なアンバランスな現状や犠牲を前提に成り立っていました。
お父さんがたまに早く帰宅したときに、小さな子供が「パパ、今度はいつ帰ってくるの?」と聞いたというのは笑えない話でした。
(毎日帰宅していたけれど、深夜なので顔を合わす機会がめったになかったのでしょう)
しかし、当時、特に都心部ではあまりそのことに疑問をもつ日本人はいなかったようです。
特に男性はみんな喜んで働いていましたし、女性もそんな男性を家庭であるいは共働きの形で支えていました。
どういう形で、ある意味人間性を限りなく犠牲にし、人生のすべてを仕事に投入する仕組みの出来上がっていると思われるアンバランスな社会に、一人ひとりがどのような合意を与え、社会が成り立っているのか?
それが主な研究のテーマでした。
研究した結果、企業による従業員の独特な精神的コントロールの仕組み(「情意考課」など)、日本人の意外な精神的な気質や生活観など、様々なことがわかりました。
覚えている範囲でですが、主に2つの点に要約できたと思います。
1.つまるところ、現在の生活水準を下げないことに集約された行動様式(経済水準至上主義)をとることに一人ひとりが合意していた。
2.異端を許さず、異分子を排除しながら、「非日常」を「日常化」していく特有の日本的集団主義のあり方に一人ひとりが合意していた。
これは、80年代の合意形成モデルで、90年代のバブル崩壊以降は、企業での労働環境、そして私たちの一人ひとりの生活観や人生において何を重要視するかの価値序列は大きく変化します。
しかし、現在でも80年代と内容的に、変化のおこっていないように見える部門もあります。
その一つが、日本における学校制度、すなわち子供たちの教育環境のように感じています。
★「失われた10年」の失敗に学ぶもの
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日本での最年少・初の外国人頭取となられた東京スター銀行のタッド・バッジ氏は、著書『やればできる You Can do it』の中で、次のようなことをおっしゃっています。
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日本人は90年代バブル崩壊以降、80年代以前の成功体験と日本的な固定観念(自分たちの方法が正しいという思い込み)を中々捨てることができなかった。
長く不況が続く状態になってしまったのも、そのような日本人・日本社会の精神的な気質が大いに影響し、変化を妨げてきたことにあると思われる。
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日本人は横並び意識が強く、時代の変化に応じて今までにある形で、不用なものについては率先して壊すということが苦手なようです。
肝心なところをあいまいにしておきたい国民性は、昔から指摘されてきました。
教育については、一人ひとりが、“学校とは”“子供とは”“親とは”“教師とは”、「こうあらねば・・」「こうあるべきだ・・・」という固定観念から中々抜け出しにくい気質をもっているようです。
不登校やニートの問題も、表面に現れる子供やご家庭、学校での要素に加え、社会全体が与えている前提(私たち日本人一人ひとりが合意している内容)があって起こっていることをトータルにとらえる必要があるでしょう。
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